2008-01-01から1年間の記事一覧

「細雪」(1983・日本) 谷崎潤一郎・原作作品です。日本の季節が織り成す風景、そして日本の女性美、着物の美しさ、当時の建築物の美しさ、とても贅沢な映画でした。戦争へ向かってゆく時代の、ちょっとした姉妹の物語。淡く奇妙な恋心。美しい映画でした。

「華の乱」(1988・日本) 主人公の与謝野晶子を通して、描かれる大正時代を生きた女たちの物語。時代が移り変わってゆく中で、たくましく、そしてはかなく生きる華。時代の風景や衣装など、楽しめました。どの時も、変わらぬものというのはありますね。

「ビルマの竪琴」(1985・日本) ビルマでの戦争を経た青年が、僧侶になる決意を固める物語です。若い青年がつらい経験を経て、戦死した同士を弔う僧侶になる。その心変わり、仲間との葛藤を描いています。とてもいい映画でした。

「伊豆の踊り子」(1974・日本) 山口百恵主演、川端康成原作の映画です。踊り子と孤独を抱えた青年の淡い恋の物語です。百恵ちゃんと旦那さん、この映画で知り合ったみたいです。当時の身分の違い、そのためにできぬ恋、携帯小説がもてはやされる現代に、見…

「めし」(1951・日本 監督・成瀬巳喜男) 小津監督が評価されがちですが、私は成瀬監督の庶民的な生活の方が好みです。林芙美子の小説の映画化。原節子がまた違った演技で美しい。当時の生活を伺える映画です。