「ペネロピ」(2008・イギリス、アメリカ) クリスティーナ・リッチが演じる、豚の鼻に生まれた少女の恋と自分探しの物語。衣装や小物、登場人物がファンタジー。女子向けに作られた映画ですね。楽しく見終えました。

「細雪」(1983・日本) 谷崎潤一郎・原作作品です。日本の季節が織り成す風景、そして日本の女性美、着物の美しさ、当時の建築物の美しさ、とても贅沢な映画でした。戦争へ向かってゆく時代の、ちょっとした姉妹の物語。淡く奇妙な恋心。美しい映画でした。

「華の乱」(1988・日本) 主人公の与謝野晶子を通して、描かれる大正時代を生きた女たちの物語。時代が移り変わってゆく中で、たくましく、そしてはかなく生きる華。時代の風景や衣装など、楽しめました。どの時も、変わらぬものというのはありますね。

「ビルマの竪琴」(1985・日本) ビルマでの戦争を経た青年が、僧侶になる決意を固める物語です。若い青年がつらい経験を経て、戦死した同士を弔う僧侶になる。その心変わり、仲間との葛藤を描いています。とてもいい映画でした。

「伊豆の踊り子」(1974・日本) 山口百恵主演、川端康成原作の映画です。踊り子と孤独を抱えた青年の淡い恋の物語です。百恵ちゃんと旦那さん、この映画で知り合ったみたいです。当時の身分の違い、そのためにできぬ恋、携帯小説がもてはやされる現代に、見…

「めし」(1951・日本 監督・成瀬巳喜男) 小津監督が評価されがちですが、私は成瀬監督の庶民的な生活の方が好みです。林芙美子の小説の映画化。原節子がまた違った演技で美しい。当時の生活を伺える映画です。

「叫(さけび)」(2007・日本) 黒沢清監督によるホラー。わっと驚く怖さではなく、じわりじわりとくる怖さがなんともいえません。どんでん返しもこの監督の特徴らしいです。

「ナビィの恋」(1999・日本) 沖縄の島を舞台にした、ラブコメディ映画。沖縄民謡が多用されていて、沖縄民謡の有名どころが出演しています。テンポよく、明るく、沖縄の風景もよく、楽しく見終えました。

「A」(日本) 旦那セレクト。オウムのドキュメンタリーです。最初はあまりすすんで見たいと思わなかったのですが、広報の信者の純朴さ、こういう人が信者なんだという関心。横暴な警察のスクープシーン。結構衝撃的でした。

「サボテン・ブラザーズ」(1986・アメリカ) メキシコを舞台にしたコメディ映画。見たことがあるのですが、また見てみました。ハリウッドのわかりやすいコメディ、ストーリーで見ていて和みました。

「ホテルハイビスカス」(2002・日本) 沖縄を舞台にしたショートストーリの映画。沖縄のゆるい雰囲気を上手く演出していると思います。出演者に、沖縄民謡の有名どころがちらほら。同監督の「ナビィの恋」も見てみたいです。

「スクール・デイズ」(1988・アメリカ) アメリカ南部の黒人大学が舞台のミュージカル、コメディ。スパイク・リーの初のメジャー作品。音楽を期待していたので、ちょっと期待はずれでした。

「疑惑」(日本) 松本清張シリーズです。以前テレビで見たときに、桃井かおりの演技がすごいと記憶していたものです。見直したのですが、やっぱり悪女っぷりがよかったです。違うタイプを演じた岩下志摩のクールな演技も見ものです。

「私の小さな楽園」(2000・ブラジル) ひとりの女と暮らす男たちの物語。主人公の女は、たくましい生命力を持っている。繰り広げられるラテン的な人間模様。フォホーの音楽などがよい。音楽はジルベルト・ジルです。

「ドレミファ娘の血は騒ぐ」(1985・日本) 洞口依子のデビュー作。当時の彼女の雰囲気、顔、もちろん体もエロティックでかわいいです。もとはポルノ映画だったらしいのですが、うーん大学生の自主映画風ですね。“若い映画”ですね。

「スターシップトルーパーズ 」(1997・アメリカ) 以前見たことがあることを思い出しました。突っ込みどころ満載の、SF戦争映画です。虫嫌いの人は見ないほうがいいと思います。凝った演出もなく、潔さすら感じます。

「砂の器」(1974・日本) サスペンスものを見たくて、松本清張原作シリーズを借りてみました。最近、テレビドラマ化したらしいですね。現代の捜索とは違って、刑事が足で探すという感じがよかったです。自分が生まれた時代の映画がDVD化していて、また見…

「フランシスコと二人の息子」(2005・ブラジル) ブラジルを代表するセルタネージョのアーティストの、サクセスストーリ。幼少の頃の話は、こころが温まり涙をさそいます。途中で成長して、物語が変化してゆくにつれて、ちょっと共感できなくなってしまいま…

「ツィゴイネルワイゼン」(1980・日本) 大正ロマンな着物が見たいと思い、観てみました。芸術的な内容の映画で、ちょっと一般受けはしないと思います。見てみたかった着物は、よかったのですが。

「ロッキー」(1976・アメリカ) テレビなどで放映されておなじみの「ロッキー」。実は全部通して観たことがなかった。イメージしていたエイドリアンのキャラクターが違っていてビックリしました。ゴットファーザーシリーズを観ている人ならエイドリアンが誰…

「ロスト・イン・トランスレーション」(2003・アメリカ) ソフィア・コッポラの作品です。何か賞を受賞しているらしいのですが、日本人と外国人の感じ方の違いだなと思います。外国人(主に欧米)の視点という部分だけ、楽しめる映画です。

「カリートの道」(1993・アメリカ) ヒスパニック系ギャングの物語です。主演はアルパチーノ。イタリア系なのにヒスパニック系を演じています。闇の世界から足を洗おうとした主人公。結局はニューヨークの109丁目から逃れられない運命を終えるのでした。

「ゴッドファーザー PART III」(1990・アメリカ) ゴットファーザー・シリーズの最終章。酷評されていましたが、思ったより面白く観終えました。ただマイケルの娘役のソフィア・コッポラが出てくる度「コッポラの娘だ」と思ってしまいました。

「リオの若大将」(1968・日本) リオとありますから、もちろんブラジルロケもありの若大将シリーズです。当時のブラジルや日本の時代背景などうかがえます。内容はコメディとラブストーリー。凝りすぎた構成がなく、音楽もGSでよかったです。

「エターナル・サンシャイン」(2005・アメリカ?) 恋愛映画かとおもいきや、脳裏の、夢のような映像があふれる映画でした。「マルコビッチの穴」のように人間の本質というか、脳の不思議さを描くのが上手い監督ですね。音楽はソフトロック風。

「めぐりあう時間たち」(2002・アメリカ) ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』が原作らしい。以前友人が見たと言っていたので、見てみたが、結構難しい内容です。最後になって時代が、小説が重なり合ってゆくのがわかります。なんとなく文学的、詩的な…

「ローズ・イン・タイドランド」(2006・イギリス・カナダ) 現代版アリスという歌い文句と、パッケージのデザインにひかれて見てみたのですが、主人公の少女が多重人格者で、なんというか悪趣味です。途中で見るのをやめました。

「ブロークン・フラワーズ」(2005・アメリカ) ジム・ジャームッシュ監督のプレイボーイが息子の母親を探して旅をするものがたり。記憶をたどっていく旅というのが「ストレンジャー・ザン・パラダイス」に似ています。

「エミリー・ローズ」(2005・アメリカ) 悪魔に憑かれた少女を死なせてしまった神父の裁判の物語。「エクソシスト」を思い出す、映画ですが原作は実話だそうです。オカルトというより、宗教的な映画だなと思いました。

「ナイロビの蜂」(2005・イギリス) フェルナンド・メイレレス監督の映画です。売りがラブストーリーのようですが、私は違った印象をうけました。アフリカの景色、人、音楽、富める人と貧しい人、軽い命と死んで生まれてくる子供。地球のシステムをよく知る…